8.07.2011

バイクのカスタマイズ

久々の更新。コンペの応募が月末に終わってからここ1週間ほど、夜な夜な部品をネットで選定しつつ自転車をカスタマイズしていました。仕事は本当にPCに向かいっぱなしなので、工具持って作業するのが楽しいです。

大きく変えたのはハンドル周り。フラットバーからブルホーンバー(TNI TT bar 380mm)に換装しました。見た目の重心がフロントよりになってよりスポーティに。パイプ系が違うのでブレーキレバーなども交換。シフトレバーだけ交換出来ず(適当な部品が見つからなかった)、ステム部分へ余ったバーテープとビニールテープで強引に括りつけています。ブレーキのレバー比も変わったのでワイヤー周りも調整。試走しながらポジションも再調整中。

FeltのBrougham 3speedというモデルなのですが、元がとてもシンプルな形(それが気に入った)なので余計なものは"付いてるように見せない"という方針で改良を進めています。

・ブルホーンバー(ロングライド対策)
・スティックリフレクター(前後ホイールスポーク)
・Solar Power Light(前:ステム下/後:シートポスト)
・ワイヤーロック(2本)


前後ライトやリフレクターは保安上必要な部品なので取り払う訳にもいかず、リフレクターはスポークに巻く日中に目立たないタイプに交換。ソーラー仕様にこだわったライトもそのまま付けるのは嫌なのでケースを分解、必要な部品だけ取り出してライトはステム下、ソーラーパネルはステム上に仮設置。テールライトは未着手ですが、こちらも分解してサドル裏に設置予定。見えない保安部品って需要あると思うんだけどな。部品盗難対策(無いものは盗れない)にもなるし。(試作して何処かに売り込むか!)

一番悩んでいるのはワイヤーロックの運び方。今はトップチューブに巻いてますがカッコ悪いので何とかしたい。VANMOOF  No.5はフレームに内蔵するという強引だけど合理的な方法、だけど導入出来ない。TiGr Lockはチタンバンドをフレームに挟むというこれも割とスマートな方法、ただ想定されてる止め方を出来る環境があまり無いかもしれない。フレームに沿わせられるものを探してみるかな。

5.30.2011

クロスバイク購入


引越しを機にバイク(ホンダ ホーネット)を手放してしまったので、昨年から気になってたこの自転車を買いました。FELTというメーカーのBROUGHAM 3 SPEEDというモデル。カタログ見て一目惚れです。大阪は平たいので時間さえかければ結構走れてしまいます。というわけで、バイクが届いた初週末は下宿から中之島(往復30km)までポタリング。晴れてる週末は目的地を決めてあっちこっち走ってます。






現在、中之島バンクスでは野井成正さん中心に三木健さんなど活躍されているデザイナーの方々を招いたトークセッション+交流会が開催されています。なんとか時間作って参加したい。社会人になってから、平日のイベントはホントに難しい。



平日は晴れていれば夕方1時間ほどポタリング。こういう空が見れるので結構良いです。自転車がわりと高価なので、どこに行くにしても停めておくのが不安で仕方がないという副作用が悩みの種です。雨ざらしも嫌なので、5階まで階段で担いで上がって部屋で保管してます。

京都自転車観光

地震の影響でまたしても卒業旅行に行きそびれてしまったので、この連休に近場でもいいからどっか行こうと思い立ち、連休初日からひとり京都へ。地元から近すぎて修学旅行とかでも行ったことがなかったので、金閣寺とか清水寺とか日本人として一回見といたほうが良いんじゃないかと思いまして。あと、京都で行われている「まちかどミナポート」というシェアバイクサービスに興味があったというのも理由の一つ。


1日目、まずは重森三玲庭園美術館に。見学中に雨が降りだして晴から雨への色の変化が伺えました。枯山水の庭園は面積の狭さを感じさせない奥行きがあり、建物が空間を切り取って絵にする感覚が良いです。奥の茶室からの眺めは、庭と先ほど居た部屋が1つの絵に収まってまた違う空間に感じます。枯山水の庭園は時間の流れが極めて遅い錯覚を受け、雨音がさらに雑音を取り払って存分にこの空間を楽しみました。この後、小雨の中自転車を借りて京都国立近代美術館へ特攻。パウル・クレーの色彩に惚れました。





こちらが借りた自転車。シェアバイクなのですが料金システムは観光用に設定しているのか最初の1時間は200円、以降1時間ごとに100円と控えめ。格安のレンタサイクルには勝てないけど、中心街にステーションがあるので借りやすく返しやすいと思う。シェアバイクにしてはマシな外観(カゴに取って付けた広告がない)ですが、それでもちょっと気恥ずかしい。ステーションは景観問題上目立たなくて向かいの歩道からも見つけられない、携帯サイトのステーションマップがアバウト過ぎて使えない、グリップのイボイボで手が痛いなど、かゆい所に少し手が届かない。しかしながら、渋滞に関係なく観光地を回れるのは自転車の大きなメリットだと感じました。






2日目、再び自転車を借りて東福寺へ南下。重森三玲の庭園を回る。そこから北上し、清水寺、哲学の道、銀閣寺、金閣寺と有名スポットをはしご。最終的には京都駅の北側をほぼ一周する距離を走りました。






この日の夜は9hoursに宿泊。ホントに寝るだけですが、私の場合、人の気配とかでやっぱり落ち着かないなぁと。

2.17.2011

出発展まであと7日


修論の最終発表も終り、出発展まで1週間を切りました。今日も打合せで経過報告、みんな楽しくギリギリ感を満喫してます。自分が出展する作品は3つを予定していて、一昨年の千趣会コンペで最優秀賞を頂いた「rainy.tone」に映像演出を加えたもの。それと今回のために新作2作品を制作していて、1つは照明、もう1つはモビールです。上の写真は照明のアップで、ここ2,3日の配線作業の成果。作品の詳細は展示会終了後に。




 出発展 (http://0975design.blogspot.com/)

1.18.2011

明けましてもう1月中旬…そして出発展の予告。



何か書こうとしてもう2週間以上経ってしまいました。明けましておめでとうございます。年末年始はワークショップ結果の整理とプロジェクトのデザイン作業に追われていました。あとRCグライダーを初操縦したり、中吉引いたり。

昨年の目標だった「就職」は色々ありましたが無事に達成。中学ぐらいから目指して来たデザイナーとして春から働き出すことができます。 とんでもなく長い学生生活でした。大学に編入してからは1番ハードでしたが、1番伸びて、1番土台が固まった感じがしています。今年の目標はこの土台にしっかりと「立つ」ことを目指します。会社の仕事もきっちり覚えて、1人のデザイナーとしても色々活動したい。

そして、長かった大学生活の締めとして「出発展」を大学院同期と企画しています。

『出発展』
主催:千葉工業大学大学院2年有志
場所:千葉市文化センター 5階市民サロン
日時:2月23日(水)〜25日(金)

大学の公式展示会の直前に組むという強気の日程。どんな作品が出てくるかブログ等で徐々に明かされていくと思います。自分の場合は修士研究の延長的な考え方で、ちょっとアート寄りの作品を計画しています。

12.26.2010

PROTOTYPE04 & REALITY LAB


一ヶ月ぶりの更新。先日、DESIGN HUBの「プロトタイプ展」と21_21の「REALITY LAB」を見てきました。

この仕組みの構造体、いつ見ても触りたくなります。

LEDの点光源を面光源に変換する導光板を利用した照明。いわゆるエッジライトを応用していて、とても薄い筐体にできる。

説明が難しかった。これは座標値を色相に変換する回路らしいです。

チタンのアクセサリ。僕はどちらかというと型の方に惹かれました。

プロトタイプ展は完成品の展示が殆どで”プロトタイプ感”にちょっと乏しい内容で、昨年の方が見ごたえあったなぁと感じてしまいました。もっと剥き出しのモノが観たかった。

DESIGN HUB : PROTOTYPE 04(26日まで)
http://www.superprototype.net/




REALITY LABは服その物よりもそのバックグラウンドを記録したドキュメンタリー映像が良かったです。繊維系の製造、加工現場ってそういえばあまり知らなかったので興味深い内容でした。繊維の編み方から染色、乾燥まで職人の技が幾重にも織り込まれてるんだなぁと。複雑な折り方もそれを支援するソフトウェアを開発した大学の先生がいらっしゃる様で、「日本でなければ作れない」という言葉の理由が良くわかりました。

会場には展示意外にも触れる服のサンプルがあり、実際に広げたり畳んだりできます。もちろん広げてみましたが、畳むのは難しいです。プリントされた箔と折り目を頼りに元に戻しました。「戻さないと帰っちゃいけない雰囲気」だったんです。展開1秒、収納10分。練習すれば1分かなぁ。あと、広げても服のどの部分かわからない・・・

21_21 : REALITY LAB(26日まで)
http://www.2121designsight.jp/program/reallab/index.html

11.22.2010

co-design デザインビジネス塾(傍聴)


本当に色々あって投稿が遅れに遅れてしまいましたが、9月下旬の少し遅い夏休みの為に神戸へ帰省する途中、今年から大阪で始まったco-design「デザインビジネス塾」という若手のデザイナーを育成しようという集まりの円卓会議の1つに参加してきました。場所は中ノ島BANKSという大阪・梅田から環状線で一駅と徒歩5分の河川沿いに作られた商業施設。この空間はこういった場所を有効利用する実験の一環でもあるみたいです。



今回の円卓会議の座長はオープンデスクでもお世話になったムラタチアキさん。「大阪発エコと創エネが世界を救う」というテーマで、大阪ガス、シャープ、三洋電機からエンジニア、デザイナーの方をお呼びして議論が行われました。始めに大阪ガスとシャープの方は社会システムとしての、三洋電機の方はよりパーソナルなレベルでのエコと創エネについて
お話して下さいました。

各企業の環境課題に対する取り組みを始め、レジ袋とエコバッグを例にした既存の社会システムのサイクルを逸脱してしまうことによる見えない環境負荷の増加や、未来の環境都市大阪の姿などが話題になりました。傾向としてはどの企業も単発のエコではなく、ソリューションとしてのエコロジーの達成が目指されているのが感じられます。また、エコ=お得という製品の消費者向けの価値感がなかなか外せない現状も課題の様です。

最近、シャープや三洋が太陽電池を納入したメガソーラー発電所の特集を良くニュースで見ます。ソーラー発電所は面積が必要という課題はありますが、発電所建設の工期は短く(風雨に耐えるパネルが設置できれば良い)、環境への負荷も低い(大きな建物が必要ない)というメリットもあり、使われなくなった施設の跡地をソーラー発電所にするというのが今の流行らしいです。これからの創エネに関わるメーカーの流れとしては、エコロジーな都市システムを構築し、それパッケージとして世界に向けて輸出していくという、まさにソリューションとしてのエコデザインが進められています。その中でデザイナーはどの様に振舞うかを考えなければいけませんね。

終了後、ムラタ塾の方々と三洋電機デザインセンター所長の清水さんを囲んで近場のおでん屋で飲み会になりました。うっかりこの様子をカメラに収めるのを忘れてしまった。もったいない。

10.29.2010

Tokyo Designers Week 出展のお知らせ

10月はどたばたしててブログに手が回らず、直前になりましたが東京デザイナーズウィークに昨年の1000cc Creative Competitionの受賞作品、rainy.toneのプロトタイプが出展されます。会場へ来られる方は是非お立ち寄りください。 僕は土曜日午後に会場をうろつく予定ですが、晴れた日にももう一度行きたいなと思ってるところです。

2010年10月29日(金)~11月3日(水)まで開催されるTOKYO DESIGNERS WEEK(http://www.tdwa.com/)にしろくまのあくびプロジェクトが出展します!!
今年で25年目を迎えるTOKYO DESIGNERS WEEKは、さまざまなジャンルが融合した大規模なデザインイベントで、今年は「環境」×「デザイン」 をテーマに掲げています。
同展示でしろくまのあくびプロジェクトは、2009年にJDNと共同で開催した第1回クリエイティブコンペティション「1000cc」の受賞作品を展示します。
第1回1000ccは2009年8月17日~10月13日に実施され、初回にも関わらず528件の応募総数を記録しました。その際の募集テーマである“雨×sweet”にちなんだ、憂鬱な雨をsweetにする個性溢れる9つの受賞作品のプロトタイプが展示会場に並びます。
ぜひお越しください!


JDN:TOKYO DESIGNERS WEEK 2010
http://www.japandesign.ne.jp/aki/10/tdw/info.html

千趣会デザインプロジェクト
http://shirokumanoakubi.jp/1000cc/tdw.php

9.27.2010

作品|RABITY & CLALA (core robot design project)

Smile Experience 2010と昨日のオープンキャンパスで展示されたcore robot design projectの未来プロトタイプの成果について。左から「MARON」「CLALA」「RABITY」「FARM WORKER」「VOYAGE」と命名されています。「RABITY」と「CLALA」が僕の制作です。

RABITY - anywhere fun walk
5つのコンセプトの中で最もベーシックな提案。成熟された二足歩行技術は地形に影響されないモビリティとなります。RABITYは階段も砂利道も石畳も芝生も自由に移動できるオールラウンドコミューターとして、さらに乗るだけでなく人に付いて歩く一緒に生活するパートナーロボットとしてデザインしました。人と馬の関係に近い存在です。

CLALA - the first mobility
ベビーカーロボットモビリティの提案。階段やエスカレーター、電車の乗り降りで無理をしている方は多いと思います。そもそも、人に最適化された都市空間においてタイヤ型モビリティーでは対応し切れない状況が多々あります。二足歩行技術はモノを人に近づける技術ととらえて、ベビーカーに応用することを考えました。多くの自由度を持つ脚を得たことによって人環境に対応するだけでなく、タイヤ走行時も状況に合わせて常に安定姿勢を保つことが出来ます。


後輩の提案はもうちょっと跳んだコンセプトになっています。一緒にどっかへ跳んでいっても良かったのですが、ちょっと実現性を見据えてバランスをとりました。ロボットモビリティは知性を持った乗り物ということで活用可能性は様々考えられます。しかしながらまだまだ自転車やクルマほど人はロボットを信用してくれないんじゃないかと思います。こうしたモビリティが当たり前の世の中にしていくには開発するエンジニアだけでなく、デザイナーの立場からやらなければならない事はたくさんありそうです。このプロジェクトにはそういう側面もあるわけです。


core robot design project


ちらほら色んなところで取り上げられています。gizmodoでも紹介されました。(石田が開発者っぽく扱われてますがそれは間違いですよ。)デザイン担当部分にも触れて頂けるのはありがたいです。

9.22.2010

作品|repose -solar sailplane- (3DCG AWARD)


3DCG AWARDに応募している作品です。「出してみない?」と急遽勧められて土壇場で参戦を決定。全力でやるなら一ヶ月は欲しかった。

構想だけかなり前からあって、いつかスケールモデル(R/C版)を造りたいと密かに企んでいる動力付きセイルプレーン(グライダー)のデザイン。特徴は機体後部の可変ピッチプロペラで、滑空時は姿勢制御に利用します。元は災害時に高層ビルの屋上などから発進、自律飛行を行い、搭載したカメラでいち早く現地の状況をレスキュー隊や消防隊に伝えるというレスキューロボットの1案。単純に「空飛んでみたい」という動機もありますが。

今回はデザインというより3DCGのコンテストなので、理屈うんぬんよりも単純な綺麗さなどに注力。ピッチ制御の機構をアニメーションで見せたり、機体のシルエットを見せる様にしています。

現在9月26日までWEB経由での一般審査が行われています。良いなと思ったら是非五つ星評価を(笑)