7.12.2010

デザイン学会

少し前になりますが、7月始め研究室の院生がこぞって学会発表のために出かけました。僕は午前中"重大な用事"のために一人遅れて長野入りしましたが、東海道新幹線の感覚(10分に1本)でいたら東京から北に向かう新幹線は何種類もあって、長野新幹線は30分に1本とかで驚きです。車両の種類がたくさんあってホームで眺めているのも楽しかったのですが。

下は発表スライドの抜粋です。

直前までバタバタしてしまったのでまだまだ発表としては不十分、この夏はプロジェクトと研究の詰めに入らないといけません。

6.05.2010

修論|ワークショップ1(メモ)


まあとりあえず一回やってみようということで、金曜日に「テクノロジーと人を結ぶデザイン」のためのアイデア発想ワークショップを開催。研究室の後輩(院生4人、学部生3人)に2時間ほどお付き合いしてもらいました。ワークショップの流れは以下の通り。

1.ワークショップ概要説明
手法の意図やデザインサンプルの説明

2.テーマ技術についての説明
今回は太陽電池をテーマに。現在の採用事例を幾つかと、製品サンプルを用いて簡単なディスカッション。

3.ブレーンストーミング
「太陽電池」を基にキーワードの展開。ここで出てきた言葉をシーン、イメージ、要求事項に分類。

4.展開1(シーン×テクノロジー)
太陽電池が使われているシーン、環境からアイデアを展開。

5.展開2(イメージ×テクノロジー)
太陽電池が持つイメージ、技術が加わることで変化する社会のイメージからアイデアを展開。

6.展開3(要求事項×テクノロジー)
太陽電池が持つ技術的要求事項から、課題解決のためのアイデアを展開。

7.統合
各アイデアスケッチを読み込んで、選んだシーンとイメージから対象ユーザーを想定し1つの提案に収束させる。

8.まとめ
アンケート・ヒアリングの実施


そして以下がメモ。

・ちょっとヒアリングしてみた感じだと、解説の言葉一つひとつを同じ様に認識されていない可能性あり、テクノロジーという言葉に壁を感じてしまう、最初から全ての要素を満たそうとしてしまう(完璧なアイデアを考えようとしてしまう)、作れるのか作れないのかと自分の中で葛藤してしまう(アイデアの実現性について悩む)、被験者のワークショップ不慣れ(短時間に数を出すのが難しい、要点を噛み砕くのに時間がかかる)などなど。色々課題は出てきましたが、一番の問題はファシリテーター(自分)にある気がする。

・技術についての詳しい予備知識が無い事がある意味良く、ある意味悪いという印象。また、発想の領域を「太陽電池」だけではなくもう少し限定した方が効果的かもしれない。少々、漠然としすぎた感があり、ある程度発想の足場として具体性が必要かも。もう少し時間をかけて、技術(太陽電池)を体感してみた方が良い様に感じる。

・あと、これは「新しい手法」というより「テーマに対応するように既存の発想法をモディファイして組み合わせた発想プロセス」と呼んだ方が適当かもしれない。

・全く関係ないけど「学生が授業をする」授業があっても良いんじゃないかと。面白くなるか、グダグダになるか不安要素一杯だけど。学校によっては既に有りそうな予感。

・学校に戻ったら今度はワークショップの成果物(スケッチ)から分析しなければ。出てきたアイデアをどういう軸で評価して、この発想プロセスの有効性を示すかが問題。メインは「テクノロジーと人を結ぶ」が達成されているかどうか。ワークショップの中に「人」に関して明確にするステップを組み込んだ方が良いかもしれない。

6.01.2010

夜はやさしい@Miraikan

日曜はプラネタリウムの上映プログラム”BIRTHDAY”目当てに科学未来館へ朝から行ってきました。が、たかだかプラネタリウムと舐めてました。11時前に着いたのに最終プログラムが満席寸前。ここまで来て収穫なしではつまらないので、上映までの5時間を何とか消化し”夜はやさしい”を見ました。今度は開館前に並ぶことにします。

常設展示はやっぱり「詳しくない人」向けなので個人的にやや物足りない。内容よりも観せ方が気になります。多くの展示には「説明が始まるスイッチ」的な装置があるのですが、幾つかの凝った装置は操作に対する明確なリアクションがなくて戸惑いました。あとは、あまりにも「機械仕掛け」過ぎて何を表したいのか、何を見て欲しいのかが不鮮明な気がしたものもありました。


割と気に入ったのは「地球環境とフロンティア」。一番最初にあるこの展示はアクリル球を追いかけて上から覗き込むと映像がその中に浮かび上がります。物質の流れを球の動きで表現して、その時々のビジュアルを球の中に表現しています。このアクリル球と映像の表現、何かに使いたいなと思っていたらやられてました。


fuRoのハルク2。デモンストレーションも見てきました。高速歩行の健気さは観客の笑いを誘ってました。


GKで見たインターネット物理モデルも健在。もう少しボール(情報)の動きが見やすいと良いのと、やっぱり説明がないとこのボールが何を示しているのかパッと伝わってこないのが残念。子供の様子を見ているとピタゴラスイッチというかルーブ・ゴールドバーグ・マシンと同様な印象みたいです。そんなこんなで常設展を”2周”しました。


地球マテリアル会議は知っていたけど、たまたまこの日は公開ブレインストーミングをやってました。見に行ったときはもう終盤で話のまとめに入ってました。ちょっと後悔。



そして肝心のプラネタリウムは第二希望のプログラム「夜はやさしい」。5時間待った疲れもあって、眠りに落ちてしまいそうになるほど星空と音が心地良かったです。詩的で個人的には好きなプログラムでしたが、ちょっと物足りなさも。内容は地球上の6ヶ所の星空と環境音なのですが、見える星空にどういった違いがあるのかがわからなかったり、どういう場所から自分が見上げているのか手がかりが音しか無く、その土地をイメージするのが難しいなど。満喫するには相当な予備知識が必要そうです。あと、予約で満席のはずが空席も割とあったのは予約受付の改善が必要かもしれません。「バースデイ」に空席があれば入れて欲しかったです。


上映前にリクライニングシートから何も写っていない丸い天井を見上げて、乗り物酔いを起こしそうになって吐き気を我慢してたのはまた別の話です。


夜はやさしい|Tender is the Night
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/night/

日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/

5.27.2010

修論|fuRoでの一幕

先日、ユーザーエクスペリエンスデザイン研究室とfuRoとのロボットデザインプロジェクトの打合せを行いました。その際、fuRoの所長、古田貴之さんにまで参加して頂きロボットに限らない未来のモノゴト作りに対していろんな事を語って頂けました。表に出せない話も混じっていてブログに書けないことばかりなのですが、とても面白い時間でした。

ロボットデザイン、プロモーションデザインの面で柱になる指標が出来たことと、以前からfuRoに関わられているデザイナーの山中俊治さんにある意味挑戦するという状況にプレッシャーを感じつつも次の打合せまでにやることが山積みです。

学会も近いので研究関連は一ヶ月ほど慌ただしくなりそうです。

しろくまのあくび・商品開発

1000cc Creative Competitionの学生受賞者が昨年の12月から今年の2月まで千趣会さんが今年6月の環境月間に発売する商品開発に参加していまして、そのレポートが公開されています。

千趣会×JDN ものづくりレポート
http://www.japandesign.ne.jp/1000cc/report.html

「しろくまのあくび」というのは千趣会さんのプロジェクトチーム名です。7月には第2回コンペも発表される様です。

就活もなんとか一段落しそうなので、rainy.toneの改良も考えなくては。

4.28.2010

fuRoレスキューロボットプレス発表


ロボットデザインプロジェクトのプロモーション検討のためにプレス発表を見学してきました。昔関わってたレスキューロボットの分野だったので、懐かしさとその後の進歩に感心しました。fuRoの小柳先生の話ではこの一年で消防と連携して「使いやすさ」について検証して来年には試験配備を進めるということです。同時に災害レベルに応じて投入するロボットのスペックを決める指標づくりも行っているそうです。将来的には現地にロボットを運ぶと言うより、消化器の代わりにロボットがいる様な環境が当たり前になるのかもしれません。




今日の発表会は割とフランクな雰囲気で「とりあえず動いてるの見てください」といった感じでデモンストレーションが中心でした。その中でリアルタイムに三次元マップを作成しながら通路を進んだり、半自律走破の走行制御などの解説を行っていました。高専の時に問題だなと感じていたマン-マシンインターフェースの改善がかなり進んでいるようです。後は探索スピードをどこまで上げられるかといったところでしょうか?1つのミッションをどの程度の時間でこなせるかがレスキューロボットの有用性を示す1つのファクターになりそうです。


レスキューロボットはかなり明確な開発目的がある「問題解決型」なのに対して、プロジェクトで扱うロボットは「提案型」なのでプロモーションには「夢のあるビジョン」を示す必要があります。頑張らなくては。


国際レスキューシステム研究機構
http://www.rescuesystem.org/


fuRo 未来ロボット技術研究センター
http://www.furo.org/

4.21.2010

特別講義|高橋克実さん(ホロンクリエイト)


新しく始まった大学院特別講義。今日はホロンクリエイトの高橋さんのお話。

■ポートフォリオ
ホロンで手がけられた仕事の紹介。携帯のインターフェースから歯ブラシ、医療機器など幅広く仕事をされています。神戸、明石ー淡路を結ぶ明石海峡大橋もその1つ。一気に親近感がわきます。

■3つのフェーズ
Actual Phase:具現化
Being Phase:展開と構想
Concept Phase:コンセプト・企画

■デザインコンセプトとは?
商品コンセプト:商品価値
製品コンセプト:設計思想
デザインコンセプト:体験価値

コンセプトという言葉はよく使われるが、その意味は混同されることが多い。デザインコンセプトの定義を考えると、それは体験価値の表現であるという。

■デザインコンセプトの分類
継続開発型
先行開発型
技術主導型
マーケット主導型

多くの企業は前の商品の改良という継続開発型のデザインを行っている。そしてその対極として先進型(アドバンス)デザインコンセプト。ある技術が前提としてあるの技術手動型デザインコンセプト。ニーズから考えるマーケット主導型のデザインコンセプト。この4つに分類される。間違えてはいけないのは、どの領域のデザインコンセプトを立てるのかをきちんと念頭におくこと。継続型に先進型のコンセプトを持ってきても上手くかみ合わない。同じデザインコンセプトでもそれぞれの型で果たすべき役割が異なる。


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1.基盤技術 + ロードマップ →(ユーザー体験+ 関連技術) = アイデア発想
2.テーマ&課題 →(ビジョン+必要技術)= アイデア発想

修士研究の内容は、おそらくアドバンスから技術主導型のコンセプトに該当するアイデア発想に該当しそう。研究では今のところ企業やグループが持つ技術を基板に、関連技術やロードマップを参考に新しいユーザーエクスペリエンスの発想を行う「技術主導の発想プロセス」と、あるテーマや目的に対してどの様なユーザーエクスペリエンスが様々なテクノロジーによって生み出されるかを発想する「ビジョン主導の発想プロセス」の2通りの進め方があると考えています。連休中に修士研究の現状をアップしたいと思います。


20100427追記

話の中でもう一つ気になって忘れてました。それは「見えない物を視覚化するGUI」について。例えば原子力発電所の管理システムなど。現場を目視したり、現象を視覚にとらえることができない部分をどうやって理解、把握出来るようにするか。修士研究の1つの方向性として技術を可視化することも考えていたので非常に興味のある部分でした。クルマで言えば、エンジンの仕組みを理解せずとも運転できますが、そのメカニズムを理解していればよりクルマを効率良く走らせることができたり、車体を労って運転することもできる訳です。今の研究とは別に考えたい分野。

4.15.2010

ポートフォリオウェブサイト mirai+


「mirai+」というポートフォリオサイトを立ち上げました。目的は作品紹介なのですが、フラッシュとかhtmlとかの実験場になりそうな予感。すでに1つ仕掛けを施してあります。音は程々の音量で鳴るようにしておいてください。

Tomoaki Kimura Design / mirai+
http://www.geocities.jp/mirai_plus_design/

4.10.2010

作品|rainy.tone [prototype 1]


ついに試作品が届きました。細かい仕様(素材やそれに絡むディティール)が異なりますが、外観はだいたいイメージ通りです。いろいろ写真に撮ったり、動きのテストをしたいところですが来週にはミラノに運ぶため本日梱包しました。写真はステンレスのベル仕様で、この他に真鍮と磁器のベルがあります。


残念ながら形に出来るのは時間の都合上1台のみ。ミラノでは水を垂らして遊んでもらおうと思っていたのですが、思いのほかスティックが重くて上に受ける水の重さだけでは上手く動いてくれません。商品化できるかどうかはこのやじろべえ構造の出来にかかっています。


デザインしたモノがリアルになるというのは嬉しい。モノ作りやってて良かったと心底思います。サポートして頂いている千趣会の方々には大変感謝しています。今後も宜しくお願いします。

1000cc Creative Competition
千趣会ベルメゾンネット


残念ながら自分自身が就活の都合でミラノには行けなくなてしまったのですが、壊れずにミラノから戻って来てほしい。でもどっかしら壊れるだろうなぁ。

4.08.2010

Online Bookshelf


去年の暮れ頃にissuu You Publishというオンライン書棚のようなサイトを見つけました。PDFコンテンツを検索して気に入った本や雑誌などを自分の本棚に並べることが出来ます。このサイトを見た後にiPadのiBooksを見たのでちょっとインパクトが薄かったのですが。

「Design」で検索するとプロか学生かはわかりませんがポートフォリオも多数みることができ、YouTubeの書籍版の様な印象です。PDFビューアーも本をめくる様なアニメーションが加えられていて、隙間時間にパラパラと立ち読みしてます。自分で作ったフリーペーパーなどをオンラインで配信するには丁度良いサービスかもしれません。