8.08.2010

SENSING NATURE

人が少なそうな平日の昼間を狙って、先日、森美術館で行われているネイチャー・センス展に行ってきました。セカンドネイチャーも行きそびれたので吉岡徳仁氏のインスタレーションは初めて見ます。


作家:吉岡徳仁
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

最初に目に飛び込んでくるのは「SNOW」。正直、この手のものは写真じゃ伝わらない。雪に見立てた羽の浮遊感や、舞い散る羽の向こうから差し込む光の具合など、言葉にした瞬間に安っぽくなってしまいます。白はこの作品のテーマカラーでもありますが、空間も作品も白という状態にすることで、色に情報を失わせて羽の舞う現象へ意識が向くきっかけになっていると思います。雪の日に空を見上げた感覚が何となく湧いてきます。彼が「形」を作る人ではないということがよくわかる。


余談になりますが、中に小さな風車が2つ程あってそれらが羽を舞い上がらせるのですが、そのうち風車から発火しないかがちょっと心配です。


作家:吉岡徳仁
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

1年という時間をかけて育てた結晶の塊「The Light」。思わず触ってみたり、様々な光を当ててみたくなる。


作家:篠田太郎
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

「銀河」という作品。円形の水面は銀河。水滴による波紋は1つの星。時折、天井から一斉に一滴だけ落ち来るのですが、その一瞬を見逃さない様にじっと見てしまいます。rainy.toneの展示にこういう仕掛けを施したいところです。


作家:栗林隆
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。 

最初に見えるのは土の中、落ち葉の中。穴から顔を出すと木々がそびえているのが見える「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」という作品。小動物になった感覚がユニークです。


「ネイチャー・センス」というテーマだからか、ホントにアートっぽいアートよりかは自然に楽しめる気がします。おすすめです。写真が撮れるだけでもかなり美術館の在り方が変わった気がしますが、残念なのは視覚とせいぜい聴覚にしか情報が入ってこないことです。僕としては例えば「Snow」の空間の中に入って寝そべって、体に雪(羽)が積もっていく感覚まで味わってみたいところです。


しかし、トークセッションがあると知っていたら今日行ったのに…調査不足!

0 件のコメント:

コメントを投稿