7.28.2009

修論|テクノロジーと人を結ぶプロダクトデザイン

そろそろきちんと研究の方向性を決める為にテーマを

「テクノロジーと人を結ぶプロダクトデザイン」

としました。以下は簡単な背景と目的です。

「近年、人は目覚しい技術発展の中に居るが多くの人は技術を「自分の理解の及ばないもの」と考えている傾向がある。それでも人が技術を使えるようにデザインの領域でも工夫がなされてきたが、私は「なぜ機能するのか?」を知らずに使う事は将来予期しない危険を伴う様に感じる。プロダクトデザインを中心にテクノロジーへの興味や仕組みを理解することへのアプローチを考える。」

7.27.2009

作品|PORTFOLIO



以前から進めていた製本版ポートフォリオ。かなり厚手の両面マット紙を用意したのですが、インクジェットで大きな写真を印刷すると水分で紙が反ってしまいます。なので全ページをレーザープリンターで刷り直しを決断。レーザーでは縁なし印刷が出来ないので280×280mmに修正し、トンボをつけて、印刷後カッターで切り出すという作業を繰り返す事になりました。また、強度を出す為に外側にはボール紙を採用し、この2枚でしっかり挟んでいます。ボール紙を含めた全ページをM5×15の六角ボルト&ナット4本でがっちり固定しています。このボルトは「機械系」のアイデンティティです。

若干修正したかったところがあったのですが、研究室のレーザーが昨日から不調で印刷できず。冬の就職活動シーズンまでに直してある程度量産しなければ。

現在、1部しかないこのポートフォリオは本日、履歴書とともにムラタさんの会社へ発送しました。


(Profileのページ、レーザーだと黒ベタが怖くない)

展示巡り& EVANGELION



先日、珍しく1日予定がなかったので「L_B_S/名和晃平」展、「Japan Design in Milano Salone 2009」の第2弾を見てきました。


「L_B_S/名和晃平」展はcell:細胞をテーマにした彫刻展。

<LIQUID>
PixCell_Saturation#2
シリコーンオイルを発行させグリッド状に泡を発生させる。感覚やイメージが立ち現れるニュートラルな白い界面。絶え間なく続く刺激は、ある飽和点を超えると、見ている者に対し麻酔の様に作用する。生成するCellは、リアルな「麻痺感」を伴う。

じーっと見ていると吸い込まれそうになります。部屋が暗く、装置から出るコンプレッサーのノイズがもっと小さければ作品がさらに際立ったと思うのですが、夜に見た方が綺麗かもしれません。会場は銀座のメゾンエルメス。相変わらず、入るには勇気がいります。

Kohei Nawa : PixCell_Saturation



2つ目は「Japan Design in Milano Salone 2009」。週代わりで作品が入れ替わるみたいで、今回は第2弾、MILE(参)、books、小林幹也さんの作品が展示されています。


映像はスクリーンの裏側からプロジェクションされています。


ステンレススチールで不規則に編まれた椅子。固そうに見えて座ってみるといい具合にしなります。しかもとても軽い。ただ全て溶接されているので輸送性には難あり。


柔らかいシリコンゴムの背もたれと肘置きの椅子。座面は残念ながらしなりません。背もたれがあまりに柔らかいので体を預けるのがちょっと怖い。


全面に毛並みの様な処理が施された鹿がモチーフの椅子。中身は多分スチールですが、毛の持つ手触りが不思議な暖かさを感じさせます。



そのまま新宿でEVANGELION:2.0を鑑賞。ほんとはGマークのアルバイトメンバーで見に行く予定でしたが、ことごとく予定が合わず。劇場近くに来たのでついでに見てきました。ベースのストーリーを知ってるはずなのにワクワクさせられます。次が早くみたい。それにしても、自分はエヴァ世代の下ぎりぎりだと思ってたんですが、上も下も結構広いのに驚きました。

7.16.2009

作品|時の経過を楽しむ、ゆったりした生活のためのデザイン



2008年度卒業研究・制作。「時の経過を楽しむ、ゆったりした生活のためのデザイン」をテーマに「1日の時間を作る照明」をコンセプトに制作したフロアランプ「soupir」です。

最近の生活環境を見ていると、1日のほとんどを蛍光灯の下で生活している様に感じます。特にオフィスや商業施設で働いている人は1日の大半を屋内で過ごしています。仕事場の多くは作業のために必要な明るさが決められており、仕事をしている間はずっと明るい室内に居なければなりません。この様な生活は時間の経過を体感できず体がリズムをとる事が出来ません。個人的にそういう日は、1日を浪費してしまった様に感じます。



(左から朝、昼、夕、夜)

soupirはその場所の時間に合わせて、太陽の高さや色、音を再現します。時計の針や数字ではない、自然な時間の体感を実現し緩やかな1日の変化をユーザーに与えます。soupirが夕焼けを見せ始めたとき、ちょっと外に出てみればきれいな赤から青に変わる綺麗な夕焼けに出会えるかもしれません。




soupirのスタイリングモチーフは音符と高層クレーン(リズムと都会)です。

作品|クローラー型レスキューロボットにおける効率的な形態に関する研究


これは神戸市立工業高等専門学校での卒業研究です。阪神淡路大震災を機に活発になったレスキューロボット研究の一環で、現状のロボットが余りにも性能優先開発にあり、扱い安さや信頼性などについての研究が行われておらず、ロボットの形態を見直す事で高い走破性を実現できるのではないかと考えました。

この研究の起点となったUMRS-NBCTはメインクローラーに独立した4本の回転クローラーが搭載されていましたが、プロトタイプとはいえ操縦のミスやメインクローラーのみでの走破性能の低さが目立ち、迅速な調査が求められる現場でこの様なロボットが役に立てるのか疑問となりました。提案モデルではメインクローラーの軌道形状やサイズを再検討し、ボディ先端でグリップするクローラー設計や、補助クローラー無しに一般的な階段の昇降が可能な軌道形状とボディサイズを考案。


転倒防止や姿勢復帰のための回転フリップは装備可能で左右は独立ではなく連動して回転します。操作系統、ロボット構造の簡易化を行い、機械的な信頼性の向上と扱いやすさを考えました。

下の写真は検証用の試作機。

7.11.2009

Good Design アルバイト

今週はミッドタウンでGマーク1次審査が行われ、学生スタッフとして働いてきました。担当はユニット7で

A-5 個人向け車両
B-7 乗用車および関連商品
C-4 産業・運輸・土木建築関連車両
D-5 公共交通関連車両

おもに移動機器関連のところです。審査員は山村真一さん、木村徹さん、サイトウマコトさんに佐藤卓さん、松井龍哉さん。思わず「本物やぁ」と頭の中で叫んでしまいました。二次審査会もよろしくお願いします。

http://www.g-mark.org/gda/2009/gda_a05.html


審査後、山崎先生にムラタチアキさんへ紹介してもらい、その場でポートフォリオ審査。受け入れの都合で冬になりましたがインターンへ行けそうです。本当にありがとうございます。個人的にはある意味こっちの方がメインイベントでした。


4日間の初日と最終日は学生同士で飲み会へ。せっかく写真撮ったけど、暗所にあまり強くないカメラでぶれまくってました。誰かここ見てたら良い写真送って下さい。8月もよろしくお願いします。

7.03.2009

参考|OTTO ビートスライサー



engadget 動画:タッチ操作の自作ビートスライサーOTTO

IUAVベネチア建築大学の学生Luca De Rossoさんの修士論文のための作品。ArdinoとMax/MSPで制作されている様です。レベル高いなあ。

Demo Movie 2 [YouTube]

7.02.2009

制作|omnisens WEB



フランスの化粧品ブランド、omnisens(オムニサンス)の日本向けウェブサイトを制作することになりました。昨日は「ブランドコンセプトの確認」や「どのようなターゲット層に訴えて行くのか」「日本で押したいブランドイメージ」などの打ち合わせと掲載する商品の写真撮影を行ってきました。

omnisens Paris [French/English] / 伊勢丹 online shop
オムニサンスはフランスで最大のスパを運営しており、そのコンセプトは「都会の中の自然」、都会で働くビジネスマンやOLが自然のエッセンスを感じて癒されるというもの。日本では30歳以上の男女共に使用できる天然素材を使ったフェイシャルケア、ボディケア、ウェルネスホームアクセサリを展開し、ちょっとリッチな化粧品というポジションを目指します。

8月中くらいまでの個人プロジェクトとして進めて行きます。

雑記|バイクが車に轢かれました

火曜の夜、警察から「木村さんのバイクが事故に遭いました」と電車の中で留守電を聞き、「ああ、どっか壊れてんのかな?下手したら廃車かも?」と津田沼に着くまで悩み。家の前でバイクを見ると50cmぐらい引きずられた跡が。折り返して電話をしてみると、バックして来た車がバイクにぶつかり、そのままアパート前の塀と挟んだらしい。派手に壊れた訳ではなさそうですが、フレームが歪んだりしてないか心配です。

事故にあったのは初めてで、軽い物損事故で被害者側として保険会社に連絡とかってするものだろうか?対応してくれたお巡りさんはそのうち相手の保険会社から連絡が来るって話だったんですが。