3.31.2010

修論|fuRoとの新プロジェクト

新しいロボットテクノロジーをプロモーションするプロジェクトが始まりました。この技術を使った新しいロボットのデザインを修士のまとめとして行うことになりました。詳細については公開されるまで書くことが出来ませんが、修論のテーマに最適なプロジェクトなので嬉しい限りです。

肝心の研究状況はこれまでに作った作品の各事例を整理して、その中から思考プロセスのフォーマットを作ろうとしています。このフォーマットをベースにすることである程度、「誰もが一定レベルのアイデアを発想できる」ことを目指しています。5月中にフォーマットを使った実験をして、6月にはプロジェクトで活用できるレベルにしたいところです。

3.12.2010

Cyber Arts Japan


講演を聞いてからひと月も経ってしまいましたが、サイバーアーツジャパンの展示を見てきました。


シンプルに面白いと思ったのは「まばたきの葉」。空気の煙突に瞳が描かれた葉っぱ状の紙を差し込むと、上から紙が噴き出してくるという物です。落ちてくる時に葉がクルクルと回り瞬きに見えるのですが、大量に葉が舞い落ちてくるのは単純にきれいです。何回も集めては舞い落ちる葉っぱを眺める行為を繰り返してしまいました。横で小さな子も夢中になってました。インタラクションが明解でわかりやすいのが良いです。


逆に残念なのがテノリオン。設定が全くわからず、表面のパッドを押しても思った様に使えませんでした。いろんな人が触って設定を変えてしまうからだと思うのですが。


奇怪な動きをするロボット入りぬいぐるみを街頭に放置したら人はどんな反応をするのか。表情を操作するデバイス、ちょっとした人体実験です。人が失ったしっぽ。磁性流体による動く彫刻。ナンセンスな楽器、本当にナンセンス。うねうねして見えるモール。ポストペット。生き物みたいな構造体などなど。


ポストペットは昔、VAIOを使ってた事もあって一時使ってみたのですが、登場が早過ぎた感が在りました。当時メールでやり取りする相手もそんなに居なかったので。感覚的にmixiの牧場コミュニケーションに近いので、今ならケータイなどにメールアプリとして入れれば流行りそうな気がします。ちなみにこのブースだけ写真OK。


美術鑑賞というよりはエンターテイメント体験ですね。一種のアトラクションです。同時開催の展示会とは雰囲気が全く違います。展示は今月中に終わってしまうので、興味のある方はお早めにどうぞ。

3D Sketch



ホンダのCR-Zが様々な方面でかなり熱く取り上げられている様で、クルマ系のサイトにはバンバン関連記事が上がっています。ホンダファンとしては嬉しい限りです。スポーツカーが軒並みカタログ落ちしてモータースポーツからの車好きには寂しい時代だと感じていましたが、ようやく欲しいいと思える国産スポーツカーが出てきました。


しかしながら、コンセプトカーの頃から変わってない様で色々変わってしまって残念な部分がちらほらあります。2007コンセプトモデルの伸びやかさがかなり無くなってしまい、特徴的だったリアもインサイトベースに変わってしまいました。特に天井面の継ぎ接ぎ感が気になります。スカイルーフだとかなりひどい。なんでAピラーを黒にしたんだ。Bピラーの黒とガラス面の黒の質感をもうちょっと統一できなかったのか。取って付けた様なシャークフィンアンテナもイマイチ。どうせならリアウインドウとエクストラウインドウの境目にアンテナを仕込めば良いんじゃないか。などなど。


というわけでShadeで3次元スケッチ。久々にクルマをドローイング。きっちり4人乗れるコンパクトクーペ。日本のカーデザインはマーカースケッチが主流ですが、いつも思うのはスケッチと実物のイメージが乖離していること。スケッチだけならフィットやインサイトもめっちゃカッコいいのに出来上がった実車を見て一気にテンションが下がります。理想と現実。僕はこれが自動車デザインの問題だと思ってます。規制がいろいろあるのは分かりますが、もうちょっと現実にカッコよくできるスタイリングデザインの方法を考えるべきだと。CR-Zは頑張った方だとは思いますが「コンセプトカーのまま」とわざわざ言うほどではないと思います。2009年のコンセプトカーは量産前のプロトタイプなわけですから。


最近クルマで感じたものがあるのはプジョーのSR1で、何が気になったかと言うとサイドミラーです。ほとんどのクルマでは機能部品であるサイドミラーは取って付けた様な感じなのですが、SR1はきちっとエクステリアデザインに織り込まれています。抵抗を少なくするためにステーを翼断面にしたスポーツカーなどはありますが、これほどビジュアルとして考えられたサイドミラーは見たことがないです。アクセントにもなっていてサイドミラーがエキストラから助演俳優賞まで格上げされた感じがします。


あとジュネーブモーターショーでフェラーリを始めとする海外スポーツカーメーカーが一斉にハイブリッドを発表してきました。Hondaは先駆者として負けて欲しくないですね。


あれこれ書きましたが、落ち着いたタイミングでCR-Zの試乗には行きたいです。

3.11.2010

Zeppelin mini 飛来


この度B&W Zeppelin mini [iPod Speaker]を購入しました。考えてみれば音楽は良く聴くのにちゃんとしたスピーカーを今まで持ってなかったのが不思議です。MacBook内蔵スピーカーの音質に耐えられずしっかり聴きたい時にはヘッドフォンを使うという現状が、「音楽を聴く」という行為に対して不自然に感じてスピーカーを探してみようと思い立ちました。


そういえばiPod用のカッコいいのがあったと思い出したのがB&W Zeppelinです。細身の鋭い楕円形という名前の通り飛行船シルエットで、初めて見た時には決して目立つ訳でもないのに確かにある存在感と重厚なようで不思議な浮遊感があり、箱型というオーディオのイメージを砕かれた印象を受けました。


しかしながら「1台の良いスピーカーをiPodにもMacにもPS3にも繋げて使いたい」という欲張りな要求がありまして、Zeppelinよりも去年発売されたZeppelin miniの方がその点で汎用性があり、iPhoneのランドスケープ表示に対応していることもあってZeppelin miniの購入を決めました。


Zeppelinと比べるとどちらかと言えば今までのデスクトップオーディオに近いのですが、上部の楕円ミラー部は黒い筐体のおかげで浮いている様に見え、Zeppelinのイメージを引き継いでいます。ミラー部分が凹面にしてあり、映り込みが湾曲してより楕円の存在感が引き立っているのも良し。接続したiPhoneも浮いて見えます。Zeppelinと同じく筐体の殆どが黒い布で覆われているのですが、こういう徹底的にシンプルな外観はコントロールが全てiPodに集約されているからできるんだなと感じます。さらに多くのiPodスピーカーがファミコンのカセットを差し込んだイメージなのに対して、ZeppelinシリーズはiPodが接続されて完成する様にデザインされているのが他にないスタイリング上の魅力と感じています。


肝心の音質は「良い」の一言です。MacBookの内蔵スピーカーじゃ絶対に聞こえない低音域の音圧もしっかり感じられるし、音量を上げても全域でバランスとれておりとても落ち着いています。音の質量が感じられるのが良いですね。これからはiTunesへの音源読み込みは高品位設定必須になりました。


余談ですが、楽天のカードを作ってから大きい買い物するときは楽天市場を利用するようになりました。最大ポイント6倍とか、キャンペーンエントリーと買い物で600ポイントプレゼントとか、がっちり囲い込まれてますね。

User Experience Design Lab. WEB

ユーザーエクスペリエンスデザイン研究室のウェブサイトを暫定版からここ2日でフレームワークから作り直し、運用に入りました。


User Experience Design Lab.
http://userexpdesignlab.web.fc2.com/index.html


「Designersblock 2010 in Milanoで宣伝できるから早く動かして」という事で突貫工事で準備したのでコンテンツはこれからです。研究室生(現、元)には研究タイトル、アブストラクト、パネルデータなどをこれからお願いする予定です。

少し寝かせて暫定版を見直してみると幼稚に思えてしまったので、「明るく楽しいけど信頼できるイメージ」を考えて正式版としました。コンテンツの更新性とかを考えると悩ましいことがたくさんあります。自分が卒業した後も運用できる様にしなければいけないので、管理マニュアルも最低限作っておくことも必要になりそうでつくづくWEBは難しいと感じました。幸いうちの研究室はブログ人口が多いので引用したりリンク張ったりで何とかなりそうな感じもします。

研究室生の映像やインタラクティブコンテンツとか、展示会レポートとか、OB・OGの「あの人は今」的な特集とか、コンテンツ企画絶賛募集中です。

3.01.2010

2010活動報告展


千葉工業大学デザイン科学科の学外展示会です。4年生の卒業制作・研究の選抜作品、修士研究・制作の選抜作品、演習授業の選抜作品、産学の選抜作品の展示及びプレゼンテーションが行われました。会場は山崎研究室と内田洋行の産学プロジェクトの縁もあって、内田洋行本社の1〜3Fのスペースをお借りしています。


1Fでは千葉工業大学工業デザイン学科設立(現デザイン科学科)からの21周年ということで卒業生による作品展示が行われました。やっぱりプロの雰囲気が出てます。いずれ自分も参加出来るように頑張りたい。



2Fは現役生の展示。研究室の4年生が中心になっていたのですが、勿体無いと思ったのは解説パネルで視線を区切ってしまった事で広い空間を窮屈に感じたこと。もうひとつは木製のキューブフレームをもっと活かした展示方法にたどり着いてないこと。まだまだテーブルの代用的な使い方しかされてないのが残念。卒研発表に学内展、学外展と立て続けにあって時間が無かったのを知ってるので、もっとやりたい事あったんじゃないかなと思います。

インターンシップでいなかったので後輩にパネルデータだけ渡して放り投げてしまいました。会場設営に自分の作品もあったのに申し訳ない。こんど何か奢ります。来年もここで展示させてくれると良いな。