2.27.2010

インターンシップ

ひとまず2社のインターンシップが終了。昨日の夜に遠征先から帰ってきました。1社目と2社目の選考スケジュールが重なることが発覚し、1つ目の実習は2社目(本命)のための練習と考えて反省を活かす様に取り組んできました。

プロダクト系の実習はどこも手書きスケッチオンリーで辛いです。アイデア展開からデザイン展開にステップを上げた時点でCGを使ってサイズやバランス、ディティール、カラー、マテリアルなどを考えつつスケッチと行き来するいつもの進め方が出来ないので作業ペースが読めません。美大系の人は流石に描き慣れてる感じが実習中も漂ってきます。UIの実習はPC使い放題というのが羨ましい。プロダクトデザインでも3Dを併用させて欲しい。

そういう訳で提案の中に「自分らしさ」をどう入れて行くかが勝負どころでした。スタイリングの完成度や綺麗さはスケッチでいくら描いても自分の腕では伝えられないので、短期間ながらデザインのプロセスを組み立ててロジックで問題提起、シーン&ユーザー、ビジュアルそれぞれのアイデア展開から各要素を統合してデザインを進めました。

しかし最終提案がファブリックを主とする「プロダクトらしくないプロダクト」に行き着いたことでさらにスタイリングが難しくなりました。なのでデザインしたものを1つの基本システムとして考えてさらに「応用、展開するとこういう事が出来る」というところまで提案してプレゼンは終了。

結果は今週中にくるのだろうか。

2.17.2010

rainy.tone movie


課題で進めていたムービーが何とか形になりました。rainy.toneを題材にした1分半の3DCGムービーです。音源は結局GarageBandのサンプルをいじって組み込みました。音にはもうちょっと神秘的なムードが個人的には欲しいところですが、モデリング、アニメーション、音源、編集まで全て1人でやると締切までに終わりません。

rany.toneはミラノにも持っていくのでこの課題は調度良かったと思います。展示会場で流せるし、千趣会さんの方でも活用できるかもしれません。もうちょっと試行錯誤したいところもありますが、1日に1〜2カットが限界で心底もっと速いコンピューターが欲しいと思いました。

先日、rainy.toneの部分試作の資料が届き何とかイメージ通りに動いてくれそうです。絵に描いたものが物になるときはやっぱり感激します。制作のために動いて下さる方々に本当に感謝です。無事完成まで進みますように。

学外展のお知らせ


千葉工業大学デザイン科学科の成果発表会として学外展示会が開かれます。今年は内田洋行のギャラリースペースをお借りして開催します。今年は学科設立20周年ということでOB・OGの方々も参加され、展示スペースもこれまでになく広く大規模な展示会になるようです。

メインは4年生の卒業研究・制作の選抜作品ですが、産学協同プロジェクトや修士研究・作品も展示されます。個人的には修士研究・制作の展示を行いますので足を運んて頂けたらと思います。

松井さんの講演も聞きたいのですが、僕は企業実習の関係で会場には最終日の28日しか会場に行けなくて残念です。


----------------------------------

千葉工業大学工学部 デザイン科学科 活動報告展
デザイン科学フォーラム2010 人間中心のデザイン科学がひらく未来

期間: 2010年2月26日(金)~ 28日(日)
時間: 10:00-17:00 ※26日のみ20:00まで
主催: 千葉工業大学工学部デザイン科学科
協力: 株式会社 内田洋行
参加費: すべて無料(事前予約必要なし)

基調講演:2/26(金)16:00-17:30 松井龍哉 氏(フラワー・ロボティクス株式会社 代表取締役)
オープニングパーティー :2/26(金)18:00-20:00
活動発表:2/27(土)13:00-17:00 産学協同プロジェクトほか

展示内容:
・卒業研究の優秀作品・研究
・デザイン演習での優秀作品・研究
・院生の優秀作品・研究
・産学協同プロジェクトの作品
・千葉工大OB・OGの作品及び教員作品

2.10.2010

アニメーションレンダリング



大学の課題で3分の映像制作をしています。自身の作品紹介をテーマに様々なカメラワークを試すという趣旨なのですが本来グループワークのところ、オープンデスクで居なかったということで締切はギリギリまで伸ばしてもらい1人で制作することに。作品の現物(rainy.tone)もまだ出来てないのでフル3DCGアニメーションという形で進めています。

他の課題が本日終了したので、今日はアニメーションレンダリングのテストを幾つか行いました。クオリティを保ちつつレンダリングスピードを上げるため、色々設定を変えながら数秒のムービーを作成します。1フレーム30秒のレンダリングスピードでも、30fpsで10秒のムービーをレンダリングすると300フレーム必要で9000秒(150分)かかります。3分ムービーだとレンダリング時間だけで45時間もかかる計算に。というわけでフレームレートを20fps、レンダリング画質を若干落としてエフェクトでごまかし、一部静止画を動かす方針で3分の構成を考えることにしました。

画像は同じシーンを2つの設定でそれぞれレンダリングしたもので、上は2分、下は20秒のレンダリング時間です。アニメーションさせる事を考えればクオリティと時間のバランスは下のほうが高い感じです。

2.07.2010

Cyber Arts Japan シンポジウム


展示をしっかり見て回る時間が無かったので、シンポジウムのみに参加してきました。展示は後日。


ARS ELECTORONICA の30年
ゲルフリート・シュトッカー氏(アルスエレクトロニカ芸術監督)、坂根厳夫氏(IAMAS名誉教授)、ハンネス・レオポルドゼーダー氏(アルスエレクトロニカ創始者・リンツ芸術工科大学名誉教授)、クリスティーネ・ショップ氏(アルスエレクトロニカ芸術監督・リンツ芸術工科大学名誉教授)

オーストリアの小さな街、リンツにあるテクノロジー・メディアアートのミュージアム「アルス・エレクトロニカ・センター」。ここで毎年開催される国際的なメディアアートの展覧、上映、パフォーマンスなどが大々的に行われるイベントがArs Electoronica。

鉄鋼業に代わる街の将来的な振興策としてテクノロジーアートという新しい芸術分野が選ばれるという当時としては画期的で大変勇気ある決断がされた。

30年続くというのは、Ars Electoronica Festivalが認知、評価され常に人の繋がりを生み出す様になったから。「このイベントに行けば、こんな楽しいことをやっている人たちに会える」というサイクルが形成されている。

この30年で40000点もの作品がArs Electoronica Centerにアーカイブされている。

Ars Electoronicaが目指すのは「テクノロジー、機械と人の関わりの探求」「Arts, Technology, Society」である。

フェスティバルでは毎年、その時々の社会を意識したテーマを掲げている。

Prix Ars Electoronica には Under19の部門が設定されており、非常にクオリティの高い作品が応募されている。

日本のアーティストの作品はヨーロッパの若いアーティストへ特に大きな影響を与えている。ヨーロッパ的でない感性が彼らの新しい創造を生み出す力になっている。

残念ながら日本ではテクノロジーアートを扱うミュージアムもまだ少なく、社会的に認知されていない現状がある。

修士の研究テーマとArs Electoronicaのテーマが似てる事になんだか感動。といってもテクノロジーアートがもとよりテクノロジーを用いた新しい表現方法の追求であるので、似ていて当たり前です。ただし、こちらはそのテーマをデザインという視点で考え、実験的なものからより実現レベルに持っていく事が求められるという点で違うと考えています。

それにしてこうした先進的なアートが地域振興として活用され、この分野の中心になっているというのはとても凄い。日本で同じことをするのはまだ難しそうです。文化背景が違うからなかなか受け入れられない面があるようです。


日本語のページがあるということはかなり日本との関わりが深い様です。

2.02.2010

作品|memorium (iida AWARD)


iida AWARDに応募した作品、「ケータイが観る夢」をコンセプトにデザインしたケータイトレイとデジタルコンテンツ、memoriumです。

ライフスタイルプロダクトということで携帯電話を考えたとき、いつもユーザーと一緒に居るケータイは場所、映像、時間といった様々な記憶をユーザーと共有しているとてもパーソナルな電子機器という様に解釈しました。人と同じ記憶を持つのなら、ケータイは人と同じ様に夢を観ることができるのではないかという視点を持ち、ケータイが眠っている時間をデザインする「ケータイが観る夢」をコンセプトとしました。

memoriumはケータイが得られる様々な情報を「ケータイの観る夢」として布張りのスクリーンに投影します。記憶が蓄積していけば、ケータイはユーザーとの未来を夢に観れるようになるかもしれません。












Designed by Kimura & Mitsumaru


<追記>
iidaの製品ライナップを見てるとプロダクトグラフィックに偏りがちなので、今回の提案ではiidaというブランドが目指すLIFE>PHONEを意識して新世代のテクノロジーを取り入れて新しい「人とケータイのコミュニケーション」を作り出すことを目指しています。memoriumとケータイの接続はソニーが開発しているトランスファージェットなどを想定しています。(まだ製品搭載がされていなかったこともあってパネルにはbluetoothと書きましたが)コンペとして残念なのは結局プロダクトをグラフィックで見ている作品が選ばれている事で、先に出ている葉っぱの付いたACアダプタとの違いがはっきりせず、ちょっとありきたりかなと感じてしまいます。iidaの意味に期待したのですが。

2.01.2010

二月の雪


久しぶりにブログを更新。

オープンデスクが終わって大学に帰ってきたその日から、徹夜で課題を片付けては爆睡、片付けては爆睡を繰り返して1週間が過ぎました。今週は修士の中間発表に向けた準備と企業の1次面接が既に入っていて気が重い。

そんな中、今日は雪が降っています。しかも積もりそうな勢いです。ここ数年、積もるほどの雪は見ていないので雪を踏む感覚や宙を間う雪、傘に積もる雪の音などとても新鮮です。あっというまに靴の中に水が入って来るのは辛いところですが、まあ雪だから良いかと多めに見てます。多くの人は突然の雪に迷惑しているかもしれませんが、個人的には明日の朝の雪景色が楽しみです。