4.17.2009

雑記|ことば

今日は授業のミーティングでテーマについて意見交換。
テーマはコミュニケーション。メンバーは自分とスズとエベロトという異色な組み合わせ。デザインという繊細な話をするのに言葉が通じないのは大変だ。

言葉だけで自分のイメージや考えている事を伝えるのは難しい。エベロトにコミュニケーションのデジタル技術のサンプルの記事や写真を見せてもらった後に「アナログなコミュニケーションをそのままデジタルな技術で置き換えても、それを人と人のコミュニケーションとして感じられるかは難しいと思っている。」と機能としては十分だけど本当にこれは良いコミュニケーションの形なのか?という個人的な意見を正しく伝えるのに20~30分かかった。それでもまだ不安。色々な例えを出したり、言い方を変えたり、スケッチブックにイラストとキーワードで描きまくって何とかニュアンスを伝えてます。

最近の勉強会では原田先生からタイポグラフィの話を受けたが、「文字というのはあくまで意思を伝える為の記号や絵」「言葉を繋げることで少しずつ意味を限定している」という話があった。以前から同様な事を感じていて、改めてしっかりとした言葉にされると思わず納得。しかし、わりと前から修士のテーマについて考えている事を、プレゼンするために言葉に書き起こしてもしっくりこない状態が続いていて最近は頭の中を整理中。

4.14.2009

作品|ReNews

リビングに置くニュースペーパーストッカーです。この作品は3年の製品デザインの「分別するためのゴミ箱」というテーマで制作した物です。

新聞入れは果たしてゴミ箱か?という疑問もあるかと思いますが、「分別する」というのはゴミの処理に関して環境負荷を低減する行為、要は使える物はリサイクルに出すということです。その中でも新聞という資源ゴミは、私の経験上一番面倒なゴミでした。回収に出すためにひもで束ねなければならなず、しかも重いのです。回収されるタイミングも2週間に一回とか、出しそびれると溜まる一方になってしまいます。その他のゴミはとりあえず指定の袋に入れれば良いので、今回は新聞に絞って考えました。

ReNews最大の特徴は新聞の保管に加え束ねるサポーターの役割を持っていることです。新聞を4本のアームで持ち上げるスタイルにすることでひもを手に持ったまま新聞の下を通すことが可能になり、縛ったまま持ち上げ、ひっくり返すような作業が必要なくなりました。

また、この作品では新聞のシェアとその場所にも注目し、リビングルームに堂々と置けるニュースペーパーストッカーであることをめざし、プロダクトデザインの基本として製造や流通も考慮しています。




この作品はDesign Forum 2008で最優秀作品賞に選ばれました。

4.11.2009

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展

今日は銀座へ。ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展と09 TDCを見てきました。


ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展はこれまたエルメスの建物内にあって、入り口にドア開ける店員さんがいるもんだから入るだけでも緊張する。

この展示会は2作品のメディアインスタレーションでジャネット・カーディフ作の「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」とジョージ・ビュレス・ミラー作の「Night Canoeing ナイト・カヌーイング」ですが、興味深いのはジャネット・カーディフ作の「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」。40人の声を別々で録音し、一人一台、スピーカーを割当てて合計40台で再生する単純に言えば「ものすごいサラウンドシステム」。

ただ、円を描く様に並んだそれぞれのスピーカーが一人の人となり聖歌隊を形成することで、通常の録音と再生では体感できない立体の音楽を感じられます。(下はYouTubeのビデオ)



会場は黒いスピーカー40台とベンチだけという無機質な感じですが、目を閉じると全く違う空間に感じます。立つ位置によって聞こえ方のバランスが代わり、盛り上がる部分で全方位から音に包まれる臨場感が新鮮です。小学校の頃、合唱部に所属していたのを思い出しました。



09 TDCで気になったのはグランプリがユニクロや佐藤可士和websiteのインタラクティブコンテンツだったこと。印刷物が大半の中でこういった動的な作品がグランプリというのは時代なのかなと。

4.04.2009

雑記|ぼやけた世界

今日は基本的に眼鏡をかけずに過ごした。原因は花見の胴上げ大会。フレームが歪んでかけ心地が悪かった。ちょっと離れると友達の目線もわからない。「え?俺に言ってるの?」という事が何度か起こった。視力が低い事はコミュニケーションも阻むのか、と勉強になります。

目が悪いからかはわからないが、昔から自分は人を顔で覚えるより雰囲気で覚える節がある。背丈や髪型、服装、声に歩き方などなど、特徴や全体像を捉えて記憶する。だから多少離れていても知っている人ならだいたいわかるけど、逆に服装や髪型が一変すると誰だかわからなくなる事が多い。それが原因でたまに挨拶をしない失礼な奴になる事があるのが難点。

でも久しぶりに眼鏡をしないで外に出ると、視界に入って来る細かな情報が制限されるからか、ちょっとだけ世の中が綺麗に見えました。


追記〜
さすがにレジで自分が出した小銭も数えられない事態に遭遇したので急いで修理に出しました。

4.03.2009

雑記|花見




























メールアドレスの連絡不備で花見企画を聞いたのが昨日のこと。花見なんて何年ぶりだろう。桜シーズンということもあって公園にはかなり人が居たけれど、普段はこんなに賑わってないんだろうなとも何となく感じてしまい複雑な気分もある。

いい天気に恵まれて絶好の花見日和で、これから大学院へ進学する仲間(+就職ひとり)と良い始まりができた。最後はなぜか胴上げ大会に。

4.01.2009

LIGHT-LIGHT IN TOKYO

今日はタガミ的に言うとインプットの日。関東に来て4年目になるけど東京観光なんて一度もしたことが無かった。忙しかったんだなぁと大学生活をしみじみ振り返ってしまった。いろいろ終って、いろいろ始まらないうちにいろいろ見に行こうという訳で、本日行ってきたのは表参道と六本木。

まずは表参道、と言っても目的はルイヴィトン表参道。別にブランド物に目覚めたとかではなくて、ここの7階でやっているLIGHT - LIGHT IN TOKYO というグエナエル・ニコラ氏のインスタレーションを見に来たわけです。ただ、店に入る決心が中々出来ないし、展示の案内も表に無いので店の前をちょっとだけウロウロしてしまった。入り口は写真中央の扉。








真っ暗な部屋の中に無数のパイプが整列されていて、その上に発泡スチロールの球がパイプから噴出す風と光を受けて浮いている。一つひとつは単純な構造だがこれが群れとなって動きだすと、とても不思議な空間になる。こういう展示はずっと見ていたくなります。こういうの作ってみたい。LIGHT-LIGHT IN TOKYOは4/5まで。

メインステージの脇に同じ仕掛けのテーブルがあって発泡スチロールに混ぜて(食べて良い)最中が浮かんでました。


DESIGN CANNEL グエナエル・ニコラ インタビュー



次に六本木、東京ミッドタウンへ。2010カレンダー見本市とMidtown BlossomのSAKURA STORYを見て来ました。