4.28.2010

fuRoレスキューロボットプレス発表


ロボットデザインプロジェクトのプロモーション検討のためにプレス発表を見学してきました。昔関わってたレスキューロボットの分野だったので、懐かしさとその後の進歩に感心しました。fuRoの小柳先生の話ではこの一年で消防と連携して「使いやすさ」について検証して来年には試験配備を進めるということです。同時に災害レベルに応じて投入するロボットのスペックを決める指標づくりも行っているそうです。将来的には現地にロボットを運ぶと言うより、消化器の代わりにロボットがいる様な環境が当たり前になるのかもしれません。




今日の発表会は割とフランクな雰囲気で「とりあえず動いてるの見てください」といった感じでデモンストレーションが中心でした。その中でリアルタイムに三次元マップを作成しながら通路を進んだり、半自律走破の走行制御などの解説を行っていました。高専の時に問題だなと感じていたマン-マシンインターフェースの改善がかなり進んでいるようです。後は探索スピードをどこまで上げられるかといったところでしょうか?1つのミッションをどの程度の時間でこなせるかがレスキューロボットの有用性を示す1つのファクターになりそうです。


レスキューロボットはかなり明確な開発目的がある「問題解決型」なのに対して、プロジェクトで扱うロボットは「提案型」なのでプロモーションには「夢のあるビジョン」を示す必要があります。頑張らなくては。


国際レスキューシステム研究機構
http://www.rescuesystem.org/


fuRo 未来ロボット技術研究センター
http://www.furo.org/

4.21.2010

特別講義|高橋克実さん(ホロンクリエイト)


新しく始まった大学院特別講義。今日はホロンクリエイトの高橋さんのお話。

■ポートフォリオ
ホロンで手がけられた仕事の紹介。携帯のインターフェースから歯ブラシ、医療機器など幅広く仕事をされています。神戸、明石ー淡路を結ぶ明石海峡大橋もその1つ。一気に親近感がわきます。

■3つのフェーズ
Actual Phase:具現化
Being Phase:展開と構想
Concept Phase:コンセプト・企画

■デザインコンセプトとは?
商品コンセプト:商品価値
製品コンセプト:設計思想
デザインコンセプト:体験価値

コンセプトという言葉はよく使われるが、その意味は混同されることが多い。デザインコンセプトの定義を考えると、それは体験価値の表現であるという。

■デザインコンセプトの分類
継続開発型
先行開発型
技術主導型
マーケット主導型

多くの企業は前の商品の改良という継続開発型のデザインを行っている。そしてその対極として先進型(アドバンス)デザインコンセプト。ある技術が前提としてあるの技術手動型デザインコンセプト。ニーズから考えるマーケット主導型のデザインコンセプト。この4つに分類される。間違えてはいけないのは、どの領域のデザインコンセプトを立てるのかをきちんと念頭におくこと。継続型に先進型のコンセプトを持ってきても上手くかみ合わない。同じデザインコンセプトでもそれぞれの型で果たすべき役割が異なる。


--

1.基盤技術 + ロードマップ →(ユーザー体験+ 関連技術) = アイデア発想
2.テーマ&課題 →(ビジョン+必要技術)= アイデア発想

修士研究の内容は、おそらくアドバンスから技術主導型のコンセプトに該当するアイデア発想に該当しそう。研究では今のところ企業やグループが持つ技術を基板に、関連技術やロードマップを参考に新しいユーザーエクスペリエンスの発想を行う「技術主導の発想プロセス」と、あるテーマや目的に対してどの様なユーザーエクスペリエンスが様々なテクノロジーによって生み出されるかを発想する「ビジョン主導の発想プロセス」の2通りの進め方があると考えています。連休中に修士研究の現状をアップしたいと思います。


20100427追記

話の中でもう一つ気になって忘れてました。それは「見えない物を視覚化するGUI」について。例えば原子力発電所の管理システムなど。現場を目視したり、現象を視覚にとらえることができない部分をどうやって理解、把握出来るようにするか。修士研究の1つの方向性として技術を可視化することも考えていたので非常に興味のある部分でした。クルマで言えば、エンジンの仕組みを理解せずとも運転できますが、そのメカニズムを理解していればよりクルマを効率良く走らせることができたり、車体を労って運転することもできる訳です。今の研究とは別に考えたい分野。

4.15.2010

ポートフォリオウェブサイト mirai+


「mirai+」というポートフォリオサイトを立ち上げました。目的は作品紹介なのですが、フラッシュとかhtmlとかの実験場になりそうな予感。すでに1つ仕掛けを施してあります。音は程々の音量で鳴るようにしておいてください。

Tomoaki Kimura Design / mirai+
http://www.geocities.jp/mirai_plus_design/

4.10.2010

作品|rainy.tone [prototype 1]


ついに試作品が届きました。細かい仕様(素材やそれに絡むディティール)が異なりますが、外観はだいたいイメージ通りです。いろいろ写真に撮ったり、動きのテストをしたいところですが来週にはミラノに運ぶため本日梱包しました。写真はステンレスのベル仕様で、この他に真鍮と磁器のベルがあります。


残念ながら形に出来るのは時間の都合上1台のみ。ミラノでは水を垂らして遊んでもらおうと思っていたのですが、思いのほかスティックが重くて上に受ける水の重さだけでは上手く動いてくれません。商品化できるかどうかはこのやじろべえ構造の出来にかかっています。


デザインしたモノがリアルになるというのは嬉しい。モノ作りやってて良かったと心底思います。サポートして頂いている千趣会の方々には大変感謝しています。今後も宜しくお願いします。

1000cc Creative Competition
千趣会ベルメゾンネット


残念ながら自分自身が就活の都合でミラノには行けなくなてしまったのですが、壊れずにミラノから戻って来てほしい。でもどっかしら壊れるだろうなぁ。

4.08.2010

Online Bookshelf


去年の暮れ頃にissuu You Publishというオンライン書棚のようなサイトを見つけました。PDFコンテンツを検索して気に入った本や雑誌などを自分の本棚に並べることが出来ます。このサイトを見た後にiPadのiBooksを見たのでちょっとインパクトが薄かったのですが。

「Design」で検索するとプロか学生かはわかりませんがポートフォリオも多数みることができ、YouTubeの書籍版の様な印象です。PDFビューアーも本をめくる様なアニメーションが加えられていて、隙間時間にパラパラと立ち読みしてます。自分で作ったフリーペーパーなどをオンラインで配信するには丁度良いサービスかもしれません。

4.01.2010

最近のアレやコレやソレや

そういえばブログの更新頻度がだいぶ落ちてます。別にネタがない訳では無いのですが、真剣に就活について書いてたらグチっぽくなってしまったのでとりあえず封印しました。とりあえず近況は以下のとおりです。


■就活
デザイナー職の募集第二波が来ています。たぶん5月から6月にかけて実習があるのでしょうが、これもちょっと悩みどころです。実習はだいたい5日間の泊り込みになるので、他の企業の面接と重なるとどちらかを諦める必要があります。加えてメーカー系のIDが造形力評価に偏ってる感じがしていて、求められている物と持っている物が違う様な気がしてモチベーションを下げています。という理由でUI系で受けたりサービス開発とか商品企画・開発からデザイナーに喰らい付く事も考えています。早く落ち着きたい。


■ミラノサローネ
めっちゃ行きたいけど、めっちゃ行けない感じが濃厚です。もちろん作品は運んでもらいますが、就活スケジュールとのバッティングが凄まじいので行っても1、2泊の弾丸ツアーですね。これはもう楽しくない上にコストが半端ないし、後が辛いので作品は出すけど現地には行けず。就職してからも行ける機会があればいいけど。


■修論
順調なのかどうなのか、自分では良くわからないのですが。短期サイクルで何かしら研究にまつわる事(ほぼ全ての制作活動を修論に関連付ける荒技)をやっているのと、運良くプロジェクトにも恵まれたので「何とかなりそうな」雰囲気はしてます。ひとまず来週中にはデザイン学会向けの原稿をまとめないと。


■その他
omnisensの更新作業:仕様の変わる商品の撮影とか。他にもhtmlの中身を今時仕様にしたい。

研究室Webサイトの制作管理:学年で担当つけて欲しいな~。イベントの記録と記事化、コンテンツの制作と管理とか。仕事は山の様に在りますよ。

いろんな人のWeb制作フォロー:ワークショップでは最低限の事しか教わらないので、いろいろタグの数値をいじって遊んでみるのが良いと思います。htmlやcssはアクションスクリプトなんかのプログラム言語と比較しても、だいぶ優しい部類だと思います。


なんかwebしかしてないなぁ。たまにウェブデザインの方が向いてるんじゃないかと思う時が良くあります。プログラムとの睨めっこも数学感覚で楽しいです。でも物作るのも好きです。UI考えるのも好きです。ポートフォリオの紙面を考えるのも好きです。何でも好きで逆に困ったのは、一つを徹底的に深めていない感じがしてます。悩ましい。4月はgainerの授業に出ようと思います。また守備範囲を広げてしまいそうな感じですが。


ご縁の無かったとある企業のメールの一文に「マルチデザイナーになる資質がある」とありました。喜び?半分、悩み半分。自分に肩書きを付けるなら何デザイナーでしょうかね?