9.27.2010

作品|RABITY & CLALA (core robot design project)

Smile Experience 2010と昨日のオープンキャンパスで展示されたcore robot design projectの未来プロトタイプの成果について。左から「MARON」「CLALA」「RABITY」「FARM WORKER」「VOYAGE」と命名されています。「RABITY」と「CLALA」が僕の制作です。

RABITY - anywhere fun walk
5つのコンセプトの中で最もベーシックな提案。成熟された二足歩行技術は地形に影響されないモビリティとなります。RABITYは階段も砂利道も石畳も芝生も自由に移動できるオールラウンドコミューターとして、さらに乗るだけでなく人に付いて歩く一緒に生活するパートナーロボットとしてデザインしました。人と馬の関係に近い存在です。

CLALA - the first mobility
ベビーカーロボットモビリティの提案。階段やエスカレーター、電車の乗り降りで無理をしている方は多いと思います。そもそも、人に最適化された都市空間においてタイヤ型モビリティーでは対応し切れない状況が多々あります。二足歩行技術はモノを人に近づける技術ととらえて、ベビーカーに応用することを考えました。多くの自由度を持つ脚を得たことによって人環境に対応するだけでなく、タイヤ走行時も状況に合わせて常に安定姿勢を保つことが出来ます。


後輩の提案はもうちょっと跳んだコンセプトになっています。一緒にどっかへ跳んでいっても良かったのですが、ちょっと実現性を見据えてバランスをとりました。ロボットモビリティは知性を持った乗り物ということで活用可能性は様々考えられます。しかしながらまだまだ自転車やクルマほど人はロボットを信用してくれないんじゃないかと思います。こうしたモビリティが当たり前の世の中にしていくには開発するエンジニアだけでなく、デザイナーの立場からやらなければならない事はたくさんありそうです。このプロジェクトにはそういう側面もあるわけです。


core robot design project


ちらほら色んなところで取り上げられています。gizmodoでも紹介されました。(石田が開発者っぽく扱われてますがそれは間違いですよ。)デザイン担当部分にも触れて頂けるのはありがたいです。

9.22.2010

作品|repose -solar sailplane- (3DCG AWARD)


3DCG AWARDに応募している作品です。「出してみない?」と急遽勧められて土壇場で参戦を決定。全力でやるなら一ヶ月は欲しかった。

構想だけかなり前からあって、いつかスケールモデル(R/C版)を造りたいと密かに企んでいる動力付きセイルプレーン(グライダー)のデザイン。特徴は機体後部の可変ピッチプロペラで、滑空時は姿勢制御に利用します。元は災害時に高層ビルの屋上などから発進、自律飛行を行い、搭載したカメラでいち早く現地の状況をレスキュー隊や消防隊に伝えるというレスキューロボットの1案。単純に「空飛んでみたい」という動機もありますが。

今回はデザインというより3DCGのコンテストなので、理屈うんぬんよりも単純な綺麗さなどに注力。ピッチ制御の機構をアニメーションで見せたり、機体のシルエットを見せる様にしています。

現在9月26日までWEB経由での一般審査が行われています。良いなと思ったら是非五つ星評価を(笑)



9.20.2010

core robot design project in smile experience 2010

春から始まった山崎研とfuRoのコラボレーションによる二足歩行ロボットのデザインとプロモーションプロジェクトが、オープンラボ「Smile Experience 2010」でいよいよ一般公開になりました。「core」という先日発表された二足歩行ロボットのプロトタイプは約1年半前から開発が行われていたもので、今年2月から始まったプロジェクトにおいて、デザインではこのロボットをプロモーションし未来の人とロボットの関わりを描くことになりました。


僕はプロダクトデザインチームを担当し、学部の後輩3人と「core」の技術の未来形を5つのコンセプトとして提案する事になりました。3Dモデリングも光造形による出力も、ロボット並の複雑なモノのデザインも初めてに近い後輩3人にはかなり重い課題だったのですが、何とか形になりました。後輩3人よりも彼らの作品をうまく説明できてしまうのが不思議です。未来プロトタイプについてはまた後日書きます。


プロモーションチームではロゴ、グラフィック、会場構成、WEBなどを行っています。WEBに関してはhtmlへのコーディングやFlashなどでフォローを行ないました。


プロジェクトウェブサイトはこちら
core robot design project


今後も引き続きfuRoの方々と何かやらかしていきたいです。

9.11.2010

CG : PackBot EOD

昔のバックアップを掘り返していたら、懐かしい3Dのデータを見つけました。それが上の画像のiRobot PackBot EODです。高専の時に調査対象としてこのクローラーロボットの情報を集めていて、写真資料から寸法を割り出し、Shadeでコツコツ作っていたものです。今見ても良くここまで形も素材設定も作りこんだなぁと感心してしまいます。レンダリング時間はこの画像だけで3時間40分ほど。今の環境ならもっと速いですが。

調査対象だったのもこれを作った理由ですが、3DCGは好きなように描けてしまうので、「きちんとスキルを身につけるには実在するものを丁寧につくり込むのが良い」と聞きました。これを作った時はまだShadeもバージョン7か8で、Shade歴1年くらいだったと思います。