先週の日曜日、21-21で開かれている「骨展」と六本木ヒルズの「Made in Cassina展」へ行って来た。
骨展の展示作品はモノの骨格、構造をテーマにプロダクト、建築、グラフィックといった分野で表現している。この企画は割と修士のテーマに近いものがある。個人的なお気に入りはMongoose Studioの「Galvanic Frame」で、この作品はベンチのトラスフレーム構造体にかかる負荷をLEDの光に変換して視覚化している。機械工学を学んでいたこともあり、モノにかかる負荷や応力といったものはある程度理解しているが、一般の人が単に「固いモノ」と思っているスチールの構造体も力を受けて変形していることが光で理解できる。赤いLEDだけだったが、負荷の度合いによって色を変える工夫があれば力の分布まで見えて面白いと思う。
Galvanic Frame / Mongoose Studio
Made in Cassina展は有名な家具がデザイナー別に展示されている。右手の壁にはCassinaの歴史が出口まで続いているのだが、それと対応させても良かった様な気もする。残念ながら展示作品には座れず、見た印象と座り心地が同じかどうか確認は出来なかった。何気に良かったのは展示ムービーでスーパーレジェーラなどの制作過程を見ることが出来た。今は部品加工の大半は自動化された工作機械によって行われ、最後に人の手によって仕上げと組み立てが行われているようだ。全体を見て思ったのはかなり実験的な家具が多いことで、デザイナーと職人の技術的な挑戦で生まれた様々な作品は見ていて楽しい。
6.09.2009
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