4.21.2010

特別講義|高橋克実さん(ホロンクリエイト)


新しく始まった大学院特別講義。今日はホロンクリエイトの高橋さんのお話。

■ポートフォリオ
ホロンで手がけられた仕事の紹介。携帯のインターフェースから歯ブラシ、医療機器など幅広く仕事をされています。神戸、明石ー淡路を結ぶ明石海峡大橋もその1つ。一気に親近感がわきます。

■3つのフェーズ
Actual Phase:具現化
Being Phase:展開と構想
Concept Phase:コンセプト・企画

■デザインコンセプトとは?
商品コンセプト:商品価値
製品コンセプト:設計思想
デザインコンセプト:体験価値

コンセプトという言葉はよく使われるが、その意味は混同されることが多い。デザインコンセプトの定義を考えると、それは体験価値の表現であるという。

■デザインコンセプトの分類
継続開発型
先行開発型
技術主導型
マーケット主導型

多くの企業は前の商品の改良という継続開発型のデザインを行っている。そしてその対極として先進型(アドバンス)デザインコンセプト。ある技術が前提としてあるの技術手動型デザインコンセプト。ニーズから考えるマーケット主導型のデザインコンセプト。この4つに分類される。間違えてはいけないのは、どの領域のデザインコンセプトを立てるのかをきちんと念頭におくこと。継続型に先進型のコンセプトを持ってきても上手くかみ合わない。同じデザインコンセプトでもそれぞれの型で果たすべき役割が異なる。


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1.基盤技術 + ロードマップ →(ユーザー体験+ 関連技術) = アイデア発想
2.テーマ&課題 →(ビジョン+必要技術)= アイデア発想

修士研究の内容は、おそらくアドバンスから技術主導型のコンセプトに該当するアイデア発想に該当しそう。研究では今のところ企業やグループが持つ技術を基板に、関連技術やロードマップを参考に新しいユーザーエクスペリエンスの発想を行う「技術主導の発想プロセス」と、あるテーマや目的に対してどの様なユーザーエクスペリエンスが様々なテクノロジーによって生み出されるかを発想する「ビジョン主導の発想プロセス」の2通りの進め方があると考えています。連休中に修士研究の現状をアップしたいと思います。


20100427追記

話の中でもう一つ気になって忘れてました。それは「見えない物を視覚化するGUI」について。例えば原子力発電所の管理システムなど。現場を目視したり、現象を視覚にとらえることができない部分をどうやって理解、把握出来るようにするか。修士研究の1つの方向性として技術を可視化することも考えていたので非常に興味のある部分でした。クルマで言えば、エンジンの仕組みを理解せずとも運転できますが、そのメカニズムを理解していればよりクルマを効率良く走らせることができたり、車体を労って運転することもできる訳です。今の研究とは別に考えたい分野。

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